2026年03月30日

金銀参観

濃厚な黄砂の空に輝く金閣の鳳凰

満開日の名所巡り

温暖な春の気が連れてきた黄砂の空に輝く金の鳳凰――。

何処かで見たようなそれは、はたして造り良き祭屋台か神輿の飾りか……。


広大な鏡湖池や境内に囲まれる鹿苑寺舎利殿金閣と池に映る「逆さ金閣」
広大な鏡湖池や境内に囲まれる鹿苑寺舎利殿金閣と池に映る「逆さ金閣」

その答えは、写真奥の御馴染の建築であった。ご存じ鹿苑寺金閣である。

京都在住者としては、その観光王道性故、少々気恥ずかしい場所だが、今日は来京した親族の希望により仕方なく案内することとなった。

小時以来、実に数十年ぶりか。現地の状況によれば外で待つことも考えたが、意外に感心することとなった。

それは、手前の鏡湖池(きょうこち)を含めた寺地の広大さ、造作の豪快さに因る。

さすがは室町幕府最盛期の遺構、改めてその威勢を感じさせられた。また、細部に至るまでの造園管理の凄みも思い知らされたのであった。

そして、その規模に比して入場料も良心的――。

世界的には4倍にしてもまだ安価な程だったので、是非手間や費用がかさむ外人との差を設け、若者が何度も体験できる場所にして欲しいと思った。

境内の広さで吸収されたが、花もないのに参観者が多かった。勿論、大半が外人で、中に見覚えのある帽子と言葉を発する一団がおり声をかければ、正に昔行った中亜の国の人だったりと、意外の交流も生じた。


黄砂に曇る空の下、大文字山火床を背に満開の花を見せる疏水分線沿いの関雪桜
金閣の次は、その南にある一条通の馴染の食堂で食事をし、近くの北野天満宮を参拝。その後、上七軒の茶屋街を見学し、東郊の大文字山麓に。そこに続く疏水分線沿いの桜はこの通り満開で、また外人主体の多くの観光客が犇めいていた。後で知ったが、本日京都市街の満開が発表される。丁度開花宣言から一週。連日の高気温により想定外の早さでの盛りとなった


金閣に比して繊細狭隘な庭園内に佇む銀閣と苑池に映る「逆さ銀閣」
金閣に比し繊細狭隘な庭に佇む慈照寺観音殿銀閣と池に映る「逆さ銀閣」

金・銀の違い感ず

桜並木を抜け、これまた観光客犇めく門前土産街を経て慈照寺に入る。

お目当ては、写真の銀閣。金銀両寺を訪ねるのは親族の希望で、今日最後の目的地であった。

こちらは、個人的に十数年ぶりの参観。方々に繊細な造作が尽くされた境内を改めて観察し、金閣側との違いや進化を感じさせられた。

ただ、親族が希望した御朱印の列に数多白人種外人がおり、意思不通等で時間がかかったことに驚く。

極めて日本的な宗教習慣・嗜好に、多神教を嫌う彼ら何故大挙参入しているのか。理由は謎だが、これも早急に列と料金を分けるべきだと思った。


知る人ぞ知る名建築喫茶「ゴスペル」。懐古かつ長閑な雰囲気で美味の珈琲が楽しめる
知る人ぞ知る名建築喫茶。懐古かつ長閑な雰囲気で美味の珈琲が楽しめる

方々混雑するも

銀閣参観後、近くの名建築喫茶に案内し、暫し休息。

そこは外人がほぼいない穏やかな「聖地」だったが、国内客が多く、注文が届くのに時間がかかった。

そして、喫茶休憩後、親類の滞在先にバスと列車にて戻った。

しかし、バスはまた外人で満員(往路や途中も同様)、列車は通勤客で混んでいた。やはり前者は外人料金を設けるなどの早急な対策を講じるべきだと改めて感じさせられた。月曜からこれでは住民の生活に支障を来す。

とまれ今日は方々で人が多く疲れる場面も多かったが、満開の花にも恵まれ、親類が望む場所を案内することが出来て良かった。お疲れ様でした!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紀行
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