
暑き迎え盆へ
今年も、はや盆入り。
こう記すと怪訝に思う人も多いかと思う。全国一般的な盆入りは8月12日頃だと思うが、ここ京都市街では同7日から10日までが迎え盆とされているからである。
もしかすると、それは、旧鳥辺野(とりべの)を中心とする京都市街東部のみの風習かもしれないが、詳細は不明である。
私の家系は京人ではないが、ここで生まれ育った身として、迎え盆連動行事「五条坂陶器市」等の関係もあり、自然とこの早い盆入りを意識する。
ということで、今年も京都東部の迎え盆のメッカ、六波羅地区へと向かう。今日は近くで仕事をしていたこともあり、その帰りに寄った。
しかし、まだ時間が早いため、盛大な猛暑の暑さが現地を覆っていた。この条件なら本来夜以外行かなかったかもしれないが、偶々近くにいたので、思い切って寄ることにしたのである。
上掲写真 猛暑の日射を避けつつ迎え盆行事「六道参り」に集う地元や参観の人々。清水(きよみず)に続く松原通(旧五条通)だが、迎え盆時期は歩行者専用道となり、臨時の道標(中央左端)も置かれていた。

六波羅地区では先ずは、六道参りの中核的存在・六道珍皇寺(ちんのうじ)へ。野宰相・小野篁公縁の寺である。先祖霊「御精霊(おしょらい)さん」を迎える(乗せる)ための高野槙の葉等を売る店がその門内に並ぶのが、この時期ならではの特別感を醸す

殆どの参拝者にとって最も重要なのが、この鐘楼(中央)にある迎え鐘を撞くこと。緑の火灯窓(かとうまど)下に鐘に繋がる綱があり、参拝者はそれを引いて鐘を撞き、御精霊さんを呼び迎える。時間が早かった為か、いつも見られる長蛇の列はなく、すぐに鐘をつけた。猛暑の得か(苦笑)

六道珍皇寺参拝の次は松原通を「六道の辻」まで少し下る。警備の人が立つ丁字路がそこで、嘗ての葬送地との境界、此岸と彼岸の境であったという、迎え盆に相応しい伝説地である

そして六道の辻の角にある、もう一つの迎え盆行事の寺・西福寺を参拝。ここでも鐘を撞き、線香を供える。寺の人から地獄絵参観を進められたが、この後用があったので、辞退した

最後はこれまた六道の辻近くの六波羅蜜寺へ。ここでも鐘を撞き、また香を供えた
以上の三箇寺参拝が私の六道参りの一組。近年装いも新たに復活したという陶器市にも寄ってみたいと思ったが、それはまたの機会に……。
