
恐るべき爽日。初めての「祭」観覧
連休後半の如く、偶に雨もあるが、総じて爽やかな日が多い5月。そんな5月の内でも、特に清澄な日が現れることがある。今日が、まさにそのような1日であった。
晴天の陽を反す新緑は眩しく、山や建屋の姿・輪郭も著しく明確に感じられる。そして、一切の抵抗なく、冷やかにさえ思われる気が、街の隅々にまで行き渡る……。近隣府県の殆どに乾燥注意報が出ても独り外れるような京都にあっては、正に恐るべき爽日とも言える好日である。
そんな、貴重な日に彼の「葵祭」と出逢った。今日は午後から時間があったので、別用で出掛けようと思っていたが、折角なので急遽手隙の友人と見物することにした。京都で祭と言えば、これを指す程のものであった葵祭。この地に生を受け数十年、実に初めての観覧となったのである。
上掲写真: 街をゆく葵祭の牛車。「斎王代」という女人が主役の為か、実に華やかに感じられる装いである。沿道には、連休後だというのに、実に多くの観覧客が集まっていた。

牛車には1頭の牛がつけられていたが、力不足なのか、こうして多くの人の補助を受けながら前進する。御所から賀茂社への巡行路は基本的に上りとなることも影響しているのであろうか。そうとはいえ、速度がはやく、早足でもついていくことが大変だったのは、意外であった

新緑眩しい「賀茂街道」をゆく斎王代一行。各々の衣装や、調度飾りの鮮やかさも引き立つばかり。そろそろ南方では梅雨の便りを聞く頃。この鮮やかな色具合もいつまで続くのやら……
