2009年07月22日

宵山奇祭

京都・祇園祭の山鉾の1つ「南観音山」における宵山の提灯あかり

梅雨本格化して宵山来る

これまでまともな雨を見ず、その早期終了が期待された今年の梅雨。しかし、やはりその後半、本格化の様相を見せ始めた。不安定な天候が続き、雨の量・時間もそれらしいものと化す。梅雨嫌い、湿暑嫌いの身には気が重いばかりであるが、何分自然の仕業故、致し方あるまい。

その様な状況下、気が付けば、早くも祇園会(ぎおんえ。祇園祭)が開催される頃となった。今日は、その山場である山鉾巡行の前夜祭「宵山」。祭の現場たる、所謂「鉾町」に暮らしている訳ではないが、浴衣姿や夜店土産を手にした子らの姿に、否応なくその高調が伝わる。

今日はその宵山へ久方ぶりに出掛けることとなった。少時より何度も経験しているので、元より行くつもりはなかったが、偶々友人と祇園方面に行く用があったので、急遽のぞくこととなった。


上掲写真: 祇園会の主体であり、市中を彩る「山鉾」。その1つ、「南観音山」に飾られた提灯。


京都・祇園祭の山鉾「南観音山」における宵山の提灯あかりと「あばれ観音」を待つ群衆

夜半、時を紛うばかりの人集りが

祭に向かう途中、既に見物を終えた別の友人と合流し、多勢が行き交う路傍にて話し込む。それが長かった為、鉾町に入ったのは夜も更けた頃であった。「入れる状態ではない」と、その友人らより聞いていた混雑はなかったが、山鉾や店の片づけも始まっていた。しかし、そうした中、未だ明かりを灯した山鉾があった。しかも、その回りには時を紛うばかりの人集りさえ出来ていた。

その山鉾「南観音山」に近づけば、警備員が声を上げ、観衆がカメラを手に期待を浮かべる何か始まる気配が――。そして山鉾傍の会所から浴衣姿の関係者らが現れ、その緊張が最高潮に達すると、大きな掛け声と共に神輿が出された。浴衣男らが担ぐそれには粗く布で巻かれた坐像の如きものがあった。上下に荒々しく揺すられ、観衆を掻き分け、山の周囲を駆け巡る――。

奇祭「あばれ観音」と不謹慎発言

あとで知ったところによると、この行事は「あばれ観音」といい、毎年宵山の夜半に行われるという。南観音山固有のもので、私自身初めて見た。遅くなったことが幸いし、珍しいものに遭遇出来たようである。しかし、同行の友人(外国人)は、これを「気持ち悪い」と言う。神事(佛事?)に対する発言としては、太神不動寺での一件以来の不謹慎と思われたが、今回は解らなくもない。確かに布巻きの人形(ひとがた)は、即身仏、即ちミイラ等を想わせなくもないからである(笑)。

とまれ、写真はその時の様子である。「あばれ観音」自体は写ってないが、動画では捉えたので、要望があれば期間限定ででも公開したい(笑)。

そして、付近を少し巡って帰路に着いた。見物自体は短時間ながら、久方ぶりにその雰囲気に浸ることが出来たのであった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記
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