
派手色入る謎の料理?
さて、写真はフライパン上で調理される様々な食材。麺の姿が見えるので、焼ソバ作りの最中にも見えるが、何やら、それには似つかわしくない派手色の姿も……。
実はこれ、九州の麺料理「ちゃんぽん」の製作中。東京在住の友人M君が、今日から京都に居を構えることとなり、その報告を兼ね、拙宅で食事会を行うこととなったが、そこで、ちゃんぽんの本場長崎に実家がある彼が、是非皆に食べてもらいたいとのことで、このお出ましとなったのである。
ちゃんぽん特有の麺や粉ダシに炒め油、そしてかの派手色入りの練り物セットをわざわざ冷蔵空輸しての製作。調理はもちろん、本場を知るM君が担当。

手際良くちゃんぽんを量産するM君
改めてちゃんぽんに興味もつ
材料も然ること乍ら、作り方も独特であった。先ずは具を炒め、そこに麺と少量のスープを投入して更に炒めて、どんぶりに小分けし、最後はスープで満たすという方法。焼ソバとラーメン、即ち炒麺と湯麺の両方に属するものと言えようか。
初めて食べた訳ではないが、その製法を目の当たりにして、理解を深めることが出来た。起源や名称由来が定かでない、ちゃんぽんの謎にも改めて興味を覚えたのであった。

完成した長崎ちゃんぽん(「長崎」を付けないと別の料理と混同される恐れがあるので注意)
美味しい秋一夜に感謝
調理後、集まった友人共々賞味する。コクと量感に優れ、秋らしさが一段と進んだこの時季には絶好の食べ物と感じられた。
本来は、上洛歓迎のもてなしを受けるべきM君に足労頂いたのは恐縮であったが、良い経験、楽しい(美味しい)秋一夜となった。
M君ご馳走様、有難う!
追:今日の表題にある「混麺」とは、ちゃぽんに対する私的な当て字。混ぜ麺の意で、該当する漢字名が存在しなかった為、仕方なく用いた。造語嫌いの先輩諸賢には、平に容赦願うところである(笑)。