
今年最初で最後の野営会開催
気候が良く、過ごし易い日が続く秋10月。今年も恒例の野営会が行われた。毎年、5月の黄金週間辺りにも行われる春のそれが、今年は未開催となった為、今年最初で最後の開催となったのであった。
場所は、これまた恒例の、滋賀県東南にある太神山(湖南アルプス)山中。いつもの如く朝集合して、皆で買出しを行い、野営地までいざ出発、となったのである。
上掲写真:山中野営地への渡渉や登坂に備える準備地にて運搬を待つ「超こわれもの」食材達。パッキング(背嚢入れ)や他荷物との混載が不能な為、別途手持ちで運ぶことに。結局、先に昼食をとって後発となった私が担当(笑)。

野営地への登坂
成長・時のはやさに感心
山中ながら車両も通行可能な舗装路際の準備地から登山道に入る。ここから野営地までは、本格的な山道となる。
写真の如く、親子共々急斜に挑む。数年前に背負われて主峰頂を踏んだ当時赤ちゃんのHちゃんも、今回は自力登坂に挑むこととなった。その成長振り、時のはやさに、感じ入るばかり。

早速の現地作業
新式長大炉建造
野営地到着後は早速諸々の準備作業に。先発のF君、W君らが既に自発的に薪集めを始めていてくれたのは有難い限り。子供ではないが、こちらも成長が窺われた好ましい出来事であった。
私も早速竈作りに。風向きを読み、これまでの経験等を考慮して慎重に製作する。写真は完成したその姿。半地下4連(石)式で、これまでで最も長大で高火力のものとなった。
以前の3連式と違い、今回は途中の通気口を廃したが、果して上手くいくや否や。

今回の新装備アルミ長鍋。K君持参のもので、野営用にとのことで新調したという。元来、魚一匹を丸ごと調理する等の為に使うものか。確かに家庭では使い辛いと思われるが、我が長大4連炉との相性は抜群である。総アルミ製の姿も実に瀟洒で格好いい

食と寛ぎの夜来る
炉は成功、課題照明は?
竈の建造と平行して厠造りや夕食準備が行われる。そして、時はやがて夕方、そして夜に。夕食を摂りつつ、寛ぎの時を過ごす。炉の調子は想像以上に良いものであった。やはり、潔いシンプルな造りが、功を奏したか。

夜間、野営地に設置された実験照明(3つの白色光。低速露光及び高感度撮影)
実は、今回幹事間で1つの課題を抱えて望んでいた。それは夜間照度の改善であった。勿論、不必要に周辺を明るくすることではなく、竈や厠等の必要公共箇所に於ける対策であった。
特に今回は、新月に近い為、これまでになく暗くなることが予想された。そこで、話し合い、以前M氏が現場でとっさに作製した、電灯に買物袋を被せる俄(にわか)行燈を研究することとなった。条件は、小さく・軽く・明るく、そして安いことである。
そして採用したのが、他装備用にも持参する単3充電池1本で作動する小型ランタンを複数使う案。それに白色の袋を被せて行燈化するのである。LED式のため電池の持ちも良く、本体自体の値段も1つ100円という、条件を満たすものであった。
写真が、野営地に設けられたそれらの様子。厠を含め全部で5個用意したが、その内の3灯の姿が確認出来ると思う。しかし、結局手元を照らすには照度が足りなかった。数を増やすか、行燈を止めスポット式とするかなど、改善が求められる結果に終ったのである。
まあ、これも始まったばかりなので、実験や研究を繰り返すしかあるまい。
さて、気温が下がるとの予報に反して温暖を保っていた外気も、そろそろ冷えてきた。時は1時を超えているという。明朝日帰り参加者の出迎えもあるので、ここらで寝ることにしよう……。
(野営会翌日はこちら)