2023年09月03日
退避水浴
37度超からの退避
このところ暑さの話ばかりで申し訳ないが、ここ京都市街では、とにかく暑さが終らないので致し方ない。
9月に入って3日経つ今日も、なんと37度超の予報が。こんな、猛暑・熱帯夜の連続が始まったのが、先々月上旬からなので、もう2カ月近く続いていることになる。
暑さ嫌いの身には正に腹が立つやら呆れるやらの状況。先週に続き今週末にも近場の避暑泊に出掛けたばかりだが、37度超の猛暑では外出も危なく、また屋内に閉じ込めとなる為、急遽午前中から退避することにした。
退避場所に選んだのは、写真の浜。隣県滋賀の琵琶湖岸で、今や内外で稀少な天然淡水水泳場であった。
既に午前中から気温が高く、1時間程の道中も暑かったが、現地は京都市街より数度程気温が低いこともあり、かなりマシであった。ましてや、水着に着替え、水浴すれば言うまでもない涼しさを得られたのである。
そういえば、今夏はあまりの暑さで動き辛かった為、水浴はこれが今年初であった。これで暑さが終いとなり、今年最後の水浴となるのか……。
久々に著名な湖岸水泳場に来たが、水際近くには何やらこんなロープ張りと警告が……
それは、この段差を注意するものであった。段差自体は数年前から認識していたが、なんと1m程の高さと化していた。その原因は最初の画像奥に見える水上バイク等のプレジャーボート類。彼らのひっきりない走行が高い波を起こし湖岸を抉るのである。このまま悪化すれば何かしらの制限が必要となるか。そういえば、相変わらず五月蠅く走り回っているが、ブイが区切る遊泳区域内には入ってこない。以前は巡視艇がいないと無法地帯化していたのに、法律が厳しくなったのか。以前からその無謀を危惧していた身としては喜ばしいが、残念ながら今日もまた衝突死傷事故が起こった
夏期延長の人出
さて、写真にはあまり人が写っていないが、実は湖岸にはかなりの人出があった。駐車場も満杯で、松林の木陰は茣蓙一枚敷く場所もないくらい人が犇めいていた。
以前は9月に入った途端に水浴客が急減し、代わりにバーベキュー組が多数を占めるようになったものだが、ほとんどが水着着用で、あたかも盆中の湖岸を見るようであった。
皆あまりの暑さに気分的にも夏が延長されているのか――。
そういえば、8月末に撤去されていた遊泳区域の区切りや標識も設置されたままで、正に夏休み期間そのままの状態であった。
とまれ、遅がけで来たため場所取りに少々難儀したが、折角来たので何とか一角を確保し、夕方まで涼んだのである。
2022年09月13日
猛暑晩泳
今季最後の猛暑日(?)に
今日は平日火曜ながら、ひとときの避暑に出た。今年初の湖水浴である。
暦は、早くも秋初旬の9月半ば。しかし途方もない暑さが、ここ京都市街でも続いていた。本来ならもっと早くに行いたかったが、夏の案件等の関係で動き難く、盛夏8月を超えたこの日となった。
実は、仕事的にはまだ少々キリが悪かったが、予報を見ると今日辺りが最後の猛暑日となりそうだったので、急遽振替出動したのである。
上掲写真 このサイトの湖会(うみかい)記事ではお馴染みの、隣県滋賀は琵琶湖西岸にある雄松浜(近江舞子)の美麗な汀(みぎわ)。先月で遊泳場営業を終えたが、少数ながら家族連れ等の水浴客の姿が見られた。
朝遅くに家を出たので途中が暑かったが、無事到着して湖水に浸る。現地の気温自体が、京都よりかなり低く、空調不要の状況だったが、暑さが蓄積した身の冷却には有効であり、心地よかった。しかし、水の微温さに、湖自体への今季の只ならぬ暑さの蓄積も感じられた
やはり現る騒々しき面々
人は少なく、しかも季節外れの平日ながら、写真のごとく、やはりプレジャーボート(水上遊艇)が現れた。
一応航行禁止帯(ブイ列)の外を走っているが、突っ走るエンジン音と、大音で垂れ流す音楽がうるさい。しかも、曲がプリンセスプリンセスの夏歌という80年代歌謡で、中高年の所業が疑われ、苦笑させられる(不覚にも、自分も「YES MY LOVE」等を口ずさみ、恥じ入るが。笑)。
その後、右手(南)沖合に多数の水上バイクが現れ、縦横無尽の暴走騒音も発生。すると、どこからか、滋賀県警の警備艇が現れ、それらは散り失せた。
だが、禁止帯を越え、浜に着岸した1艘の水上バイクが、先程浜に現れた2人組の女子を乗せて沖に進発。写真はそのバイク(左)とそれに接近する警備艇(右)。すれ違いざまにバイク操手が手を挙げて合図したが、特にお咎め無しのようであった。
ん?
それでいいのか?小さい子供もいる湖岸に侵入し、出会ったばかりの女子を密室的な沖に連れていこうとするのに。近年ひき逃げ事件や沖でのわいせつ事件等で騒ぎになっていたのではないのか。多大な経費をかけて警邏しているのだから、せめて資格・安全確認の臨検くらいすべきだろう。
それにしても、浜で長く説得されたようだが、こんなに多くの事件・事故の危険が報じられているのに、女子2人も簡単に知らぬ輩の後席に乗ってしまうのか……。
その後、2時間程沖にいたり暴走に付き合わせられたりして、水浴に来た殆どの時間をとられてしまったようである。果たして、2人共それを望み、納得出来たのであろうか。
また、堂々と水泳場内に入り込み、人の近くで走行する悪質な輩も現れた。しかも、その後、低速で湖岸を並走して浜に目を凝らしている。恐らくは女を物色しているのであろう。その様な連中が夕方幾艘も現れた
ここで小生の飲み達、源さん登場。
「いい歳したおっさん共が、気持ちわりぃんだよっ!」(笑)。
折角避暑に来たのに、人の少なさの所為で良からぬことに目がついてしまう。そのついで指摘するが、白砂青松の名勝地・雄松浜の湖岸が、この様にかつてないほど抉られ酷いことになっている。この様な光景はこれまで見たことがない。恐らくは、自然の湖波より格段に強く引っ切りなしに起こされる水上バイクを含むプレジャーボートらの曳き波の所為であろう
ここでも源さん登場。
「おい滋賀県!、騒音・安全どころか、湖自体も破壊されてるじゃねぇか!なんとかしやがれ!!」(笑。同感)。
最後の水浴と共に猛暑の夏も……
否定的な記述が多くなったが、これも現況報告・問題喚起のため。個人的には日没近くまで泳いだりして、避暑水浴を味わうことは出来た。あとは暗闇に囲まれる前に山越えして帰るのみ、である。
写真は、特有の淡色の夕景が現れ始めた琵琶湖水面や上方の空。もう少し待つと更に良い桃色になるのだろうが……。帰路の蓬莱駅付近にて。
湖岸より振り返ると比良の稜線に綿塊の如き雲がかかっていた。湖岸共々、夏の終りらしい眺め。そして、間もなく日没。恐らくは、今季最初で最後となる私の湖水浴と共に、猛暑の夏も終るのか……
2018年09月02日
白雲湖会
初秋残暑での湖会開催
今年もまた9月に湖会(うみかい)を開催。
淡水湖、琵琶湖での水浴を楽しむ催しで、いつもはもう少し早くから行うのであるが、今年は皆の日が合わせ辛かったため、遅くなってしまった。
ただ、初秋とはいえ、まだまだ暑さが続いていたため、不都合は全くなし。強いて言えば、台風や前線の所為で天候が不順なことであったが、快晴も肌が焼けて暑いので、個人的には減点とはならなかった。
上掲写真: 夕方、琵琶湖対岸に現れた入道雲。白く光る様が鮮烈で、珍しく感じられた。
先ずは代用日除けを実験設営
浜に着き、最初に日除けを設営する。参加者の発案で、ビニールのシートや紐等の手持ち資材と簡易な方法により、市販品に劣らぬ実用的なその構築を目指す。まあ、ちょっとした実験である。
初めてのこともあり、試行錯誤を繰り返したが、皆で手分けしてなんとか写真のような「代用タープ」を張ることが出来た。以前、現地のツルヨシでタープを張った我々なので、然程苦労はない。
見栄えと広さが足りないという問題もあったが、日除けとしては一先ず問題なし。まあ、今後の課題としよう。
鮎の遡上手伝う
日除け設営後、食事や水浴等、参加者各々で湖岸を楽しむ。その後、岸に集まってきた稚鮎の群が、砂で河口が閉塞されて川に遡上出来ない様子を見たため、皆で助けることにした。
写真がその様子で、浜の砂を掘って右から流れきた河水を湖に排出させた。水路を曲げているのは、沖合を暴走するジェットスキー(水上バイク)やモーターボートの波による再閉塞を防ぐため。
ボートの波が湖岸の生態系に影響を与えているニュースを以前目にしたことがあるが、図らずも実感させられた。勿論、ここだけの状況で全体は論じられないが……。
開削した河道を遡上する鮎(中央上と右)
河水が琵琶湖に注ぎ始めると早速鮎が遡上を始めた。一気にではなく、一群づつの段階的にである。
ただ、夕方になると川自体が細ってしまった。やはり元から水が少なかったのか。先週現地を見た参加者によると、完全に渇水していたという。先日の台風で少し水が戻ったが、猛暑の日照りを回復させるほどのものではなかったのか。
遡上した鮎が結構な割合で湖に下り戻るのを訝ったが、再渇水の危険を感知していたのかもしれない。
対岸に光る入道雲が現れた夕刻の湖岸
光る雲に送られ撤収
そして、十分涼み、寛いだあとの夕方、撤収して湖岸を後にした。趣ある湖岸の夕景や市街の暑さを想うと離れがたいが、まあ仕方あるまい。
稚鮎の群が集まる美麗な水や環境がまた楽しめますよう……。
今日は近くを襲った激しい夕立が外れたことも良かった。皆さん、お疲れ様でした、色々と有難う!
2017年09月13日
終夏湖会
今夏の泳ぎ納め
今日は本来業務日ではあったが、他日と入れ替えて休むことに。
平日以外に休むことが難しい友人を案内し、琵琶湖での泳ぎ納めを行うこととなったのである。昨日と今日を候補として天候を窺い、直前に今日の好天と高温が確信されたので、実行されることとなった。
少人数ながら、7月23日に行った今夏初の湖会(うみかい)と同じ穴場的湖岸へ案内したので、記事分類も「湖会」とした。
前回は残念ながら曇天で、水の美麗さが判り難かったが、今回は写真の如く、澄んだ水を楽しんでもらえることとなったのである。
ともかく、天気が良く、水も空の澄んで素晴らしい限り。
予報では京都は33度まで上がり、湿度も高いので、正に水浴日和で、来た甲斐があった。そして、今日を境に30度を超すことが少なくなりそうなので、泳ぎ納めにもちょうど良い日となった。
普段激務に揉まれる写真の友人も、その開放感(解放感?)を存分に満喫してくれているようである。
突如浜で砂風呂に興じる人。どこかで見た姿勢と思えば、テート・ギャラリー蔵の、あの人の代表作みたいではないか(笑)
湖水に感じる夏の終り
しかし、はしゃぎ、浸かり過ぎたようで、砂風呂的に身体を温める人も(笑)。
彼女は特別に冷え性らしいので仕方ないが、盛夏の頃よりかは、水の温みが散ってきたような気がした。以前は確かな温水域があったが、今回は冷水が混ざり始めて一定しない感じがしたのである。
朝晩冷えてきたので、その影響であろうか。とまれ、夏は確実に過ぎゆくようであることが、湖水からも感じられた。
湖(うみ)よ、今年も有難う。いつまでも美麗でありますように!
2017年08月14日
残暑湖会
盆期間の休暇的企画
8月7日の立秋も過ぎた、「残暑の候」の今日14日。
琵琶湖にて今年2度目の「湖会(うみかい)」を行う。毎度のことだが、立秋とはいえ盛夏の暑さが続くこの頃にはちょうど良い企画。しかも盆期間中なので、遠出の混雑を避けて休暇を過ごすのにも適したものであった。
上掲写真: 毎度恒例の滋賀県琵琶湖西岸の水浴地・雄松浜にて。所謂「近江舞子」である。今日は車輌支援がなかったので、駅から歩けるこの場所とした。写真の通り、何故か今日は時折高い波が寄せてくる。
寛げたものの……
さすがに盆期間とあって浜は混雑気味であったが、広いので人の少ない場所を探して居所を定めた。写真はそこから見た午前の浜辺。生憎の曇天だが、午後からは表題画像のように晴れ間が見られるようになった。
懸案のジェットスキーもいたものの、県警の船やジェットが増強されており、湖岸に近づくことはなかった。ただ、日系人らしき一団の音楽がうるさい。車から浜に向け大型スピーカーで爆音を鳴らすなどして、恰もライブ会場が寄り集まったかの如き様である。
以前から問題となっていたため、近年音楽は禁止となっており、更に管理所から再三止めるようにとの放送も出されるが、全く無視の状態である。今後どうなることやら……。
ジェットスキー共々、自ら居場所をなくす人の性をみるようである。
まあ、それらからなるべく離れた場所に陣取ったため(駅からかなり遠くなったのではあるが)、我々自体は比較的寛ぐことは出来た。
今日は盆のため前回とは違い人が少なくなったが、参加を表明していた人間が2組来ないという問題が起きた。しかも1組は出発直前の不参加表明、もう1組は夕方の表明であった。こちらから前日以降、何度か連絡したにも拘わらずである。
更に前者に関しては食事等を用意していたので無駄にもなり、後者は以前にもあった同様の再発であった。
一応色々と段取り等もあるので、今後はこのようなことが二度とないよう、事前連絡をちゃんとしてもらいたい。
あと、今回の件と話が違うが、今一度「会」とする意義を考えてもらいたいと思う。何度も説明しているように、「会」をつけているものは細やかながら公益的志に基づき行っている。遊びの要素は否定しないが、それだけと思っている人は、他の人への迷惑にもなるので来なくていい。
あと、後日知ったが、別の不参加組が出かける途中に前回の場所に寄ったが、誰もいなかったということもあった。これはこちらの説明不足。申し訳ない限り。
湖西地方を縁どる比良山脈の夕景。近江舞子駅より
そして、また雲が厚くなり始めた夕方に撤収。色々あったが、一応避暑と寛ぎが叶った。
その後、一旦帰宅して片付け等をし再度集合して残り食材等で細やかに打上げ夕食会を行ったのである。
皆さん、お疲れ様でした!
同じく、駅からみた琵琶湖と沖島・東岸の山々等
2017年07月23日
大暑湖会
曇天なるも意義あり
今日は今年初の湖会(うみかい)。
京都隣県の滋賀・琵琶湖にて、世界的に珍しい中緯度低標高・都市圏での湖水浴を楽しむ恒例の集いだが、今回は急な開催となった。しかし、意外にも10人を超す参加となった。
熱中症か何かで気分がすぐれなかった昨日の晴天猛暑とは変わり、朝から曇天となったが、体裁はかなった。しかし、高湿高温であることには変わりなく、水浴や会の実施という面でも意義ある一日となった。
とまれ、こんな日に家や街に居ても辛いだけ。それなら、皆で近場の自然にて避暑を堪能すべき、という意図通りの展開となったのである。
上掲写真: 湖会開催地となった琵琶湖西岸「湖西」地方の砂浜湖岸。風があり、若干波もあるが、気温も30度を超え水浴日和に。
私的水浴場的な穴場砂浜へ
いつもは近江舞子の雄松浜に行くのだが、今日は車輌支援もあったため、更に北方を目指すことにした。
そして、到着したのが水質・環境共々上々な穴場的砂浜。一応、正規的な湖水浴場域だが、少し隔離された場所であったため他客は居らず、正にプライベート・ビーチ状態を得られた。
写真は、早速日除けのタープやパラソル・椅子等を設置して荷物を収めた様子。特段変哲ない様子だが、実はいささか特異な状況があった。
蔓ロープにて難を克服
それが、タープに渡された写真の植物ロープである。
参加者の1人が去年新調したというタープを持ってきてくれたが、ロープを忘れてしまい、とっさの判断で、現場にあった蔓状の植物を利用することとした。
実は、以前ここでパラソルを立てた際、強風対策のため苦肉の策で用いた方法を発展利用したのである。
これが意外と丈夫で扱い易く、正に適材となった。節毎に砂に根を張っているため群生地から引き寄せる場合はアンカー不要という長所もあった。
ただ、引き抜いて別方向に張る場合は色々と工夫が必要となった。写真の箇所は落ちていた竹に蔓を括って石や砂で埋めてアンカーとしてある。
一時は諦めの声も上ったが曇天とはいえ盛夏の陽射し、そして午後から雨予報もあった為、皆を宥めつつ例を示し手分けして完成させたのである。
我々先行到着の左京組は皆大人の為、方法が決まれば、あとはそれぞれ黙々と動いてくれた。蔓を副条化して補強する人、アンカーを設置する人、石を集めて柱やアンカーを補強する人等々……。
気心知れた仲だけに円滑に気持ちよく事が進んだのであった。とまれ、これで一安心。
タープ側面。石で固定した竹をアンカーとして蔓を張り渡す
葦(ヨシ)に似たこの植物。あとで調べるとやはりその仲間で、「ツルヨシ」というものであった。道理で丈夫な筈である。
背丈は葦より低く、地下茎ではなく、地上に蔓を張り巡らせて繁殖するとのこと。ということは、使用したのはその蔓で、ここではまだ上部の茎を持たず、浜を覆い始めたばかりの段階であろうか。
貸切状態の浜と湖水を楽しむ湖会面々
昼前に、列車と徒歩による京都東部組も合流し、皆思いおもいに楽しむ。ここでも沖の水上バイク等の暴走がうるさいが、それ以外は湖水も貸切状態であった。
あとから到着した子供組も湖水に親しむ
大浴場的に楽しむ二人組や
投網に初挑戦する人もあり
そして、ひと泳ぎ後に流行りの「任天堂スイッチ」を楽しむ子も(笑)
差入れの豪華な昼食重とツマミ類。唐黍は小生より(友人父君栽培品)
豪華な差入れも楽しめた昼食を挟んで、午後から滋賀組が到着し、その投網を借りて鮎獲りに興じたりもした。
途中やはり雨が降ったが、幸い予報以下の雨量と短時間で過ぎ去った。皆の知恵と労以てタープを張った甲斐はあり。
夕方の浜にて撤収に向け準備
存分に楽しみ解散
そして、それぞれ存分に楽しんだあとの夕刻。
天幕類をたたみ、荷物を片して撤収した。3組はここにて解散。左京組は朝と同じく同乗車行にて帰路に就いたのである。
夕照に馴染む湖岸の木々と山々。今頃晴れてきたが楽しめたので悔いなし
途中、少々工事渋滞に遭ったが、その後は難なく山道を抜けて京都市街へと帰れた。
その後、出町柳付近の中華店にて夕食会を行い、日を終らせる。参加者全員で打上げが出来れば良かったが、それぞれ家が遠いため、致し方なし。
皆さんお疲れ様でした。色々と有難う!
2016年09月03日
処暑湖会
9月最初の初泳ぎ?
今日は、琵琶湖での珍しい水浴(京滋の人間には珍しくないが)を楽しむ集い「湖会(うみかい)」の日。
台風の影響ため午後から雨予報が出ていたが、一先ず開催することにした。早めに出て、午前の浜を楽しみ、その後、雨が降れば撤収するつもりだったのである。
幸い、雨でも京都の気温は34度という酷暑となるので、避暑には適う選択であった。あとは、出来るだけ天気がもってくれるのみ。果たしてどうなることやら……。
とまれ、9月となったが、会としては今年初の水浴のはじまりである。
上掲写真: 初体験と言う、近江舞子の浜でのスマホ撮影に興じる参加者T君。日頃の激務の良い休息となり、何より。
人数が少なかったので、車組に便乗させてもらい、9時くらいには浜辺に到着。しかし、途中には小雨も降り、現地も写真の如く、怪しい雲行きであった。
まあ、そんな状況も予想の範囲だったので、気にせず場所を定め、敷物を広げて準備を整えた。周囲は、天気の所為か「秋9月」の所為か、人も疎らで空いていた。
滋賀在住・勤務の日系人らしき家族が目につくのは、近年変わらぬ傾向。暦等の固定概念にとらわれず、土地の楽しみ方、遊び方に通じているように思われた。
スイカに梨、お菓子・おにぎり等々
準備後は、皆朝食のひと時となったが、果物やお菓子等を広げる人も。のちにお裾分けを頂くのだが、ドリップ珈琲まで用意されていて、頼もしく、有難い限り。
天候好転!
重い曇天ながら、夏気温に押され気を直して水浴を始めるも、やがて天候が好転し始めた。
写真は、快晴の湖岸景に喜びはしゃいで自撮りに興じる参加者。仲良く並んでいるが、実は年齢差は倍以上(笑)。
陽が入り、湖水も実に美麗なものに
午後の一景
午後からも予報が外れ、そのまま晴天が続くという幸運を得た。人も増え始め、賑やかとなったが、8月程混まず、環境も良い感じであった。
雲と風が出始めた湖岸夕景
やがて夕方となり、風が強まると共に元の曇天に戻った。対岸の湖北や湖東には雨雲も見え、降雨による虹も見えたが、幸い降られることはなかった。
湖浜の日暮れ
涼しく魅力ある湖畔の夕景
そして、日没。
天候は変わらず怪しかったが、風が心地よく、気温も涼しかったので、離れがたかった。皆も同じ思いだったようで、暗くなるまで存分に浜で寛いだのであった。
実は、この夕方の湖畔も独特の魅力があり、お勧めするところであったが、普段は撤収を急ぐため、中々味わい難いものだったのである。
とまれ、たくさん楽しんでもらえて何より。あと、湖水浴を初体験した3人の何れにも高く満足してもらえたことは嬉しい限りであった。
このあと、山越えの道から京都へ戻り、夕食の一席を経てお開きとした。
皆さんお疲れ様でした、遅くまで有難う!
2015年08月08日
猛暑湖会
連日の猛暑
湖浜にて涼と休養を
連日猛暑日が続くということもあり、企画した湖会。以前から行ってはきたが、今回ほど納涼・避暑の意味合いが強い日もなかった。
何せ暑い。京都市街の気温は連日37度を超え、今月2日には39度さえ超えるというとんでもない事態と化していた。
とまれ、お蔭様か、今日も無事(?)猛暑日という予報が出、開催の甲斐がありそうであった。
訪れたのは恒例の場所、琵琶湖西岸の雄松崎。古来より白砂青松の景勝地で、近年は近江舞子と呼ばれている、琵琶湖水浴おける中心的湖浜である。
特に何をするという訳ではないが、市街より確実に涼しいこの地において、各々涼感と休養を得るということとなった。
上掲写真: 今や貴重な、透明感ある湖水が白砂の浜に接して続く、湖西、近江舞子は雄松浜の景
浜辺にて湖水浴に興じる参加者
第一陣は午前に到着して場所決めを行い、昼過ぎに第二陣が昼食を運んできてくれて無事合流した。
毎度のことであるが、浜は多くの水浴客で賑わっていた。参加者らも、それぞれの楽しみ・寛ぎに興じた。
浜辺には飲食や話に興じる人がいて
中には、ひたすら寝る人もあり
また、木陰に何やらニヤリと揺れる人もいた(笑)
この他、子供そっちのけで、沖へ行ったまま戻らぬ人も(笑)。まあ、文字通り、皆各々湖畔を楽しむ。
第二陣が運んでくれた昼食。参加者の懇意のお店に特別に用意してもらったタコライス他。美味しく、ボリュームたっぷり。
松の大樹下には大きな西瓜が
参加者の義祖父さんが育てたというもので、普通の西瓜の1.5倍はあるかと思われる大玉のもの。正に、隠し玉。
西瓜割り用に、皆の為に、車輪付きスーツケースに入れてわざわざもってきてくれたのだ。お疲れさま、有難う!
? 何故かウクレレまであるな……(笑)。
離れがたき湖畔
猛暑何時まで
朝からたっぷり湖岸・湖水を楽しみ、やがて夕刻に。熱帯夜の市街を想うと離れがたいが、まあ致し方あるまい。
今回は今までになく湖水温が高く感じられた。ずっと水に入っていられる感じである。これも猛暑日・高温の影響であろうか。
浜裏の内湖越しに見た比良山脈の雄峰「堂満岳」(1057m)。何時もながら、夕日に居座る姿が神々しい
案の定、浜を離れると忽ち暑さに捕らわれた。出来れば1泊して、もう少し身体を冷ましたいものである。
あとで知った情報では、やはり今日の市街はまたとんでもない暑さだったという。その値なんと38度超!一先ずは湖岸に逃れてよかったが、はてさて、一体何時まで続くのやら……。
とまれ、皆さん有難う、お疲れ様でした!
2012年09月02日
処暑湖会
湖会。9月ながらも好適開催
納涼と貴重な湖水浴の良さ、即ち我々の近場、琵琶湖の良さを再確認する、ささやかな恒例企画「湖会(うみかい)」。本来は8月中に初回を行いたかったのであるが、諸事あって9月最初の日曜である今日開催となった。
しかし、9月とはいえ、先月と何ら変わらぬ猛暑が続く。予想最高気温も35度を超えるなど、暑さの終り「処暑」を過ぎたとは思えぬ程の開催好適日となったのであった。
上掲写真: 蒸暑い曇り空から晴れ間も見え始めた琵琶湖岸。午前11時頃の景。
行き先は、毎年恒例の湖西地方は近江舞子にある「雄松浜」。石碑が示す通り、白砂青松で知られる古くからの景勝地。林間・湖岸には、夏休み最後の日曜の為か、既に多くの家族連れ等で賑わっていた
しかし9月といえば、形式上は秋となるので、そろそろ山のことも気になる頃。湖岸から、背後に開る(はだかる)比良山塊を振り返ると、山腹や稜線上に崩落の跡を幾つも目にする。色具合等からして最近生じたものの様である。今夏の豪雨によるものであろうか。登山道にも影響が出ているのかもしれない
ロープとブイのみの防護しかない水泳場沖には、例年水上バイクや船舶が多数出没。事故防止の為禁止されている湖岸への接近もあとを絶たない。しかし今年は、滋賀県や滋賀県警による活発な警戒活動が見られた。死傷事故多発の為か。写真は拡声器で水上バイクに警告を発する県警の船
湖に限らず良く見る浜遊びの景だが、何故か2人重なって埋められているのが、特異で面白い
以前「島会」で行った東対岸の「沖島」を眺めると、旧採石場辺りに崩落の跡が。これも豪雨によるものか
虹と共に爽やかに撤収
さて、泳いで涼んだり、松下の浜で飲食を楽しんだりして過ごした湖岸も、やがて夕方に。見れば沖合いに雨雲が現れ、低く雷鳴を響かせながらこちらに向かって来るのがわかった。時間も丁度良い頃なので、これにて撤収である。
日頃荷物の簡素化と移動効率の向上に心掛けているので、すぐさま片づけ、駅から列車に乗って渋滞等に悩まされることなく、爽やかに帰着したのであった。先駆けの雨滴が見せる、虹に見送られつつ……(画像中央左)。
皆さんお疲れ様でした。このまま暑さが続き、要望もあれば、今期もう一度くらい行っておきたいところか……。
2011年07月31日
初日湖会
今年初の湖会
7月最後の日曜。今年初めての琵琶湖での水浴会、「湖会」(うみかい)を行った。「会」とはいっても、特に参加募集をかけた訳ではなく、毎年馴染のメンバーに、ごく少数の外国人が加わったくらいの、私的な感じでの開催であった。
場所は恒例の、滋賀県湖西地方は近江舞子(小松)にある雄松崎水泳場。午後から天気が崩れるとの予報に沿うように、曇り空の行路であったが、10時過ぎに湖畔に着く頃には、逆に陽射しを見る好天と化した。「行きは涼しく、後は湖畔・水浴で涼む」、という具合の、中々都合良い条件となった。
上掲写真: 湖に突き出た雄松崎の浜より、陸側湖西地方を見る。連なる山々は、当サイトの「山会」(やまかい)でも御馴染のフィールド、「比良山脈」。空気が澄んでいると、山腹に「楊梅の滝」の水筋を望むことが出来る。足利将軍縁の、古来著名の景勝地である。
有難い環境と時間味わう
朝は霧がかかったような曇天で、比良山上にも怪しげな黒雲があったが、程なく晴天に。元々「猛暑日」までは気温が上昇しなかったが、それでも暑さはあったので、写真の如く水浴びで寛ぎ、涼むには丁度良い感じであった。
今時この様な環境と時間を、近場で味わえるのは有難いことである。
水泳場沖合いに突如現れた滋賀県警の大型警備艇(巡視船?)
本腰の安全対策?
船舶進入禁止水域に近づく水上バイクや動力船に警告を発しているようであった。いつもは、小船による音声テープ警告を繰り返すだけの、やる気なさであったが、事故の多発を受けて遂に本腰を入れ始めたのか。
雄松崎突端辺りにて水浴に興じる人々。背景となる、対岸右に霞み立つ山は、湖東のランドマーク、近江富士「三上山」(432m)
程よい人出。避暑と休日の寛ぎ得る
今日は、学校の休暇入りを受けた混雑を予想していたが、意外と程よい人出であった。午後から荒天としていた予報の影響であろうか。とまれ、我々はいつもの如く夕方までそこにて過ごし、ささやかな避暑と休日の良き寛ぎを得たのであった。
2010年07月31日
湖辺恒例
今季初の水浴へ
梅雨明けから始まった本格的な猛暑が連日続く。毎年恒例のことなのだが、この暑さ、特に京都的ともいえる蒸暑さには何年経っても馴染めない。まあ、愚痴を言っても仕方がないので、休みの日に涼みに出ることにした。場所は滋賀県の琵琶湖。毎年恒例化しているそこでの水浴である。今季初の水浴、つまり「初泳ぎ」であった。
上掲写真: カメラを構えていたら、たまたま飛び込んできたビーチバレーの女子。大きく逸れたボールを何とか捕捉して元来た場所へ打ち返す――。そんな動作の一瞬が、この様な一寸面白い画に。まあ、本人は懸命なのであろうが……。
水浴の場は、これまた恒例の近江舞子。白砂青松で知られた琵琶随一の浜なのであるが、写真で見る通り、天候が今いちすぐれない。時には結構な量の雨まで降るほどであった。まあ、それでも京都市中なぞにいるよりは断然涼しく、快いのではあるが……。
しかし、午後を大きく過ぎた頃から晴れ間も見え始めた。それと共に、他の遊泳客も水遊びに盛り上がる
今年は波打ち際が若干近いような……。梅雨の末の、雨の影響で水量が増しているのであろうか
やがて、夏の陽も比良の稜線に近づき、涼みの休日も終りに。暫し、浜裏の「小松沼(小松内湖)」にうつる「逆さ比良」を見物。これまた恒例である。今回は、円錐状の雄姿が他を抜く「堂満岳」の頂きに、ちょうど陽が入るところであった
さて、冷えた身体をそのまま京にて保ちたいところであったが、それは「食い溜め」同様無理な話。そんな愚かを考えつつ、後ろ引かれる思いで帰路に就いたのも、また恒例であった(笑)。
2009年09月05日
長月避暑
避けて正解の酷暑
今日は一応定休。何もするまい、とも考えたが、何分強力な残暑により街中では休まらぬと思い避暑に出掛けた。行先は滋賀県湖西地方。このサイトでは既に御馴染の近江舞子は雄松崎への湖水浴であった。とまれ、前日突如決めたにもかかわらず、総勢8名と同行することとなった。
広大な琵琶湖の中でも今や稀少となった美麗の浜で、身を浸して涼む人
本日の京都市街の気温は33度。まさに避けて正解の酷暑であった。
入道雲と澄む月夜。やはり秋近し、か
昼過ぎ、対岸の湖東方面(彦根・米原)には巨大な入道雲が出現。いやあ、まだまだ真夏ではないか……。毎度のことながら、少々の呆れの気分も。しかし、帰りの夜空は、9月の異称「長月」の名に似合う(語源とは無関係だが……)、月が澄む、実に心地よいものであった。
やはり、これでも秋は確実に近づいているのであろうか……。
2007年09月21日
So 残暑
予想最高気温34度!
しかし暑い。直に10月だというのに、いつまでこんな日が続くのであろうか。初旬に涼しくなった際、その落差故か体調を崩したが、これではまた2度目の不調に見舞われそうである。しかし、毎年この様な事態に遭遇し、そしてその都度この様な不平を言っている気がしないわけでもない。
まあ、愚痴ばかり放っていても仕方がないので、泳ぎにでも行くことにした。場所は前々回の「残暑水浴」で御馴染の、滋賀湖西は近江舞子である。胸内に、今年最後の水浴であろうとの「惜夏の情」と、そうあって欲しいとの「迎秋の希望」の、両方を抱いてである。
「痩せ我慢」と、その崩壊
さすがに前回に比して、浜に見る人はめっきり少なくなった。学生の休みが終ったこともあるだろうが、その差はあまりにも大きい。確かに日付は大きく進んだ。しかし気温や水温は変わらないどころか、却って高くなった観がある。だが、水浴客は殆どおらず、代って多勢を占めるようになったのは、「世は秋」と言わんばかりに、確り服を着込んだバーベキュー組であった。
人の娯楽や装いに意見するつもりはない。しかし、この暑さで炭火を囲むのは、やはり辛かろう。しかも、心身共に秋としたいのか、ノースリーブの人すら稀の、気の毒ぶりである。こっちとらは、盛夏と変わらずパンツ一枚のゴロ寝で、西海岸宜しく細瓶ビールなんぞくわえて陽気を成している。恐らく、皆も内心そうしたいと思っているはずである。
食事時が一段落した頃、この推察は実証される。暑さに堪り兼ねたある女子の一団が服のまま水浴を始めると、他のグループも次々に同様を成し始めたからである。本来は陸(おか)上で行う予定であったろう球戯なぞも始めて、皆実に楽しげである。そりゃそうであろう。「秋」なぞは全くの字面ごとであって、現況は「猛暑」だからである。
暑さは今日始まったものではない。十分予測可能で、そして承知だった筈である。しかも、朝、天気予報にて散々注意を受けていたであろう。にも拘わらず、多くの人は暦の呪縛を解こうとはしない。皆少々痩せ我慢が過ぎるのではなかろうか。暦の進行に、季節の推移を映して生活を変えるのは悪いことではない。しかし、もう少し融通を利かせた方が楽しいのではなかろうか(そういえばこの状況、盛夏に背広で海外出張し、感心されるどころか笑われた話に通じるものがある)。
ここで、表題を読んで欲しい。「とても暑い」という安直な意味もあるが、今回はこの「痩せ我慢」に対する疑問への同調要請でもある。その古臭いセンスにお怒りの先賢と、元より意味が判らない後賢には、切に諒を願う次第である。
斜に見る世に、また謎一つ
さて、バーベキュー組が水に入って暫くの後、何処からともなく、爆音を吐く1台の水上バイクが現れた。こればかりは、逆にその季節外れに呆れたが、そうこうする内にエンジンを切って、静かに汀(みぎわ)の女子に近づく。有害物質を出す2サイクル式が規制されたからか、最近のそれはやたら大きい為、女子らに近づく様は、浜のアザラシを狙うシャチの様である。実際はまさに女子の略取、否、それとの交流が目的なのだが……。
よく浜で水浴をする人は存知だと思うが、禁止されているにも拘わらず浜で水上バイクを走らせるのは、十中八九、女子の誘惑が目的である。しかしこの方法、取り敢えず同乗を楽しむまでは容易いが、その後の発展は乏しそうである。にも拘わらず、その取得や維持、そしてここまで持ち込む費用や労力は相当なものと思われる。しかも、更に確率低い、こんな時季にも拘わらずである。どうやら、これにもどこか「痩せ我慢」の匂いがしてならない。
とかく目につく日本人の痩せ我慢。それは四季の明確な国、そして島国の所産なのであろうか。まあ、当人に不満がなければ、それでもいいとは思うのだが……。
猛暑延長の長月下澣―。ゴロ寝で斜に見る世に、また謎一つ転がる、という処である。
上掲写真 松間より眺めた舞子の浜。左の松林中に、多くのバーベキュー組が「夏炉」ならぬ、猛暑の炭焼を行っている。
2007年09月03日
残暑水浴
9月ながら、今年初めての水浴(遊泳)をおこなった。新聞等に発表していた文章等に因り、よく老人と間違えられるような私ではあるが、実はこの様な若らかごとも毎年おこなっている。
平成の若年寄、藤氏 in グアム(!?)
本来なら盆辺りの盛夏日に行きたかったのだが、大きな改変を要する急ぎの原稿等があったため叶わなかった。よって、朝こそ秋涼だが昼の気温は35度との予報が発せられた今日を最終好機とみて、昼で仕事を切上げ、急遽行くことにしたのである。向かったのは、ご存知南洋の楽園グアム。最寄の関西空港から約4時間で辿り着く別天地である……。
さて、上掲の写真と共に上述を信じた人はどれ程であろうか。実はグアムには行っていない。そもそも諸般の都合上行けるわけなく、仮に行けたとしても日が暮れて泳げまい。行ったのは琵琶湖岸で、写真もその代表的水泳場「近江舞子」のものである。京滋在住者ならともかく、淡水湖琵琶湖に存在する白砂青松の浜や、そこでの遊泳の楽しみを知る人は案外少ない。わざわざグアムなぞ持ち出して惑わしたのは、そんな、琵琶湖の魅力を知らない人達に強く訴える為であった。何卒諒とされたい。
こちらの写真の方が、グアムとするには良かったかもしれない…
知ってもらいたい、琵琶湖の魅力と価値
その汚染が叫ばれて随分久しい琵琶湖であるが、遊泳叶うこの様な場所がまだ少し残されている。温帯域にあって水面標高が85メートル程しかなく、しかも人口密集地に接する湖で遊泳が叶う場所は世界的にも珍しいとみられる。これは大陸各地を実見した私の経験からも言える。つまり、ここでの遊泳や浜遊びは大変贅沢なことなのである。そういった意味では、グアムより価値ある所といえよう。
以前関東に住んでいた時、「少時の夏は専ら琵琶湖で泳いで過ごした」と人に話すと、随分奇異な眼で見られたことが多かった。その時の人々の様に、琵琶湖に馴染ない人にも、少しでもその魅力と価値を知って頂きたいと思う。そして、琵琶湖の健やかな存続と、そこでの楽しい余暇実施の継続を切に願う次第である。
毎年多くの湖水浴客で賑わう白砂青松の景勝地「舞子浜」。背後に見える山並はこのサイトでは御馴染の比良連峰(釈迦岳付近)。実はこの辺りの水質保持に大きな役割を果している。今年の水は平年に比して水温が高い割に良質であった。例年なら夕方頃少々水草臭い浮塵ある水が寄せられるのだが今回は見られなかった。意外にもここ数年で最良のコンディションであった。
琵琶湖の健やかな存続と、そこでの楽しみの継続を願う
数値上では汚染は改善方向にあるとされる琵琶湖であるが、臭いや色といった個人的な体感判定では悪化の一途を辿っている。以前良く言われた、「北部に行くほど水がいい」との話も、宅地造成や河川改修、圃場整理等の進展により幻想となった。もはや体感的に納得出来る水質域は、清水を供する山岳近くのみとなってしまった観がある。比良からの伏流等を受ける舞子も、まさにその一部である。
しかし、この様な状況と化しても人間社会による自然損壊の動きは止まない。比良と浜の間に湖西道路が通った「蓬莱」や「松ノ浦」において如実に水質が低下したのはその代表例である。無論、道路だけが原因ではなかろう。しかし、重要な因子であることには違いない。
もうそろそろ、何とかしてもらえないだろうか。将来にわたって在るべき良地と、そこでの楽しみを次代に伝えず壊すことは、「犯罪」以外の何ものでもなかろう。
舞子(比良)夕景
帰路、浜の後方にある比良をねらってみた。淡く色づく夕雲と共に、内湖(小松沼。潟湖)に映る「逆さ比良」が実に美麗かつ優雅である。左側にある鈍角のピークが以前山会でいった打見山(1110メートル)、右側にある鋭角のピークは堂満岳(1057m)である。太古から続いたであろうこの様な景色も、末永く存続してほしいところである。