
今季最後の近山雪?
今年も、早3月に入った。
思わず再来した2月後半の寒波も過ぎ、日々気温が上がり始める。そして、月変りの今日、遂に最高気温18度の予報が出た。
元来、長期予報では「2月までは寒く、3月からは暖かい」とあったので、その通りの進行といえた。しかし、同時に近山の雪も消えるので、今日が最後と思い、雪歩きに出掛けることにした。
上掲写真 京都北山・雲取山へと続く雪の急斜面に射す温暖の日射し。

積雪の林道につづくワカンの足跡
今日向かったのは京都北山の雲取山。先週とは異なる奥貴船の山である。意外と手前の芹生峠までノーマルタイヤの車輌で進むことが出来たが、やはり峠向こうの北側から路上に氷雪が現れ、対策して進むこととなった。
そして、集落を越え、除雪端の林道際まで進出して、そこから徒歩で奥山へ。しかし、当初から林道の雪は深く、更にここ数日の温暖や雨の関係か重く疲労させる質だったので、すぐワカン(輪かんじき)履きとなった。

林道が終ると純粋な山道となるが、当然、雪に埋もれて道はなく、更に、珍しく沢さえ埋まる程の雪があった。積雪は60cm程か、恐らくは気温が上がった木曜までは1m程あったとみられ、これはその名残りであろう。右斜面の雪崩跡からもわかるが、危惧していた崩落は今日までにかなり進んだように思われた。ただ、今日は更に気温が上がるので注意して進んだ

そして雲取山山頂着(標高911m)。大した距離・高低差ではないが、今日は雪の状態の所為で大変疲れた。そして、頂には別路からの先行者や他の人の足跡もあった。皆考えることは一緒で、最後の雪を踏みに来たのか

意外の疲労により珍しく山頂での休息も考えたが先行者が写真の撮り合いをしていたため、更に進むことに。これはやがて現れた雲取北峰(標高約915m)。全体の姿が見えるのは珍しく、この時季ならでは、と思われた

市街近20度の暑さに汗
奥貴船の雪景見納めか
そして、雲取北峰着。ここも先行者の跡があったが、無人であった。写真の通り、遠望の比良山脈も含め、雪景が広がるが、気温が10度程と高いため、湯を沸かす食事はやめて軽食休憩に止め、元来た道を引き返した。
帰宅後知ったが、京都市街は結局今日20度近くまで気温が上ったという。道理で山上・雪上でも暑かった筈。お蔭で汗だくになってしまった(元来汗はかかない方ではあるが……)。
明日からも高気温に加え雨も続くため、これにて今季の奥貴船雪景は見納めとなりそうだが、さて如何(いかん)……。