2024年02月10日

武岳初春

比良山脈主峰・武奈ヶ岳山頂から見た、樹氷まとうコヤマノ岳の雪景

今季最後?の近隣雪山へ

昨年の冬入りする前から暖冬予報があり、そして、温暖な正月を迎えるなど、その予報は現実化した。

しかし、先月からやはり寒波が来たりして、それなりの寒さもあった。まあ、総じて暖冬傾向ということであり、まさにその通りにはなっている。

今週前半にまた寒波が来て近山の積雪を期待したが、首都圏とは異なり、こちら西日本は寒いだけの雨に終った。

雪となるのは低温だけでなく、湿度等も関係するらしいので複雑である。ただ、山間は少し降ったらしいので、今季最後かと思い、期待せず、鍛錬がてら出掛けることとした。


上掲写真 最初から「期待しない」と記しておきながら、いきなり結果を見せるようになったが、某近山山上から見えた予想外の雪景。厳寒の、東北は白神山地等ではないので悪しからず。正午過ぎながら、樹氷まとう素晴らしい眺めであった。やはり、山は意外の地であることを再確認した。


武奈ヶ岳登山口でもある、葛川明王院前の朱塗橋

めでたい日に

さて、今朝到着したのは、境内前にめでたい朱塗欄干がある葛川明王院(かつらがわ・みょうおういん)。隣県滋賀西部山間の著名古刹である。

今日はこの境内奥から始まる登山道を経て、比良山脈最高峰・武奈ヶ岳(1214m)を目指す。先週、山脈南部で雪が少なかったので、より北方で、標高が高く、それが多そうな場所を狙ったのであった。

昨晩から気温が低く、夏タイヤ車輌しか用意できないので路面凍結を警戒したが、寒波後暫く経って雪も消え、乾燥していたので問題はなく到着。

ただ、午後から雨や雪の予報があったので警戒は継続。なるべく早めに撤収することにした。

そういえば、めでたいといえば、今日は旧元日。即ち旧正月入りである。表題の「初春」とは、それを表したもの。春節好!(中華圏向け。笑)


葛川明王院奥から始まる、雪のない武奈ヶ岳登山道
標高315m程である明王院奥の武奈ヶ岳登山口も、この様に全く雪は無し。そして、泥で滑りやすい急登道が延々と続く。往路、大原から比良山脈南端が見えたが、先週に増して雪が減っており、もはや雪山の体を成さない様だったので、更に期待は下がる(笑)。しかし、その割に登山者は多い。三連休中最も天候がマシな日で、同じく最後の雪山と思っているからか


武奈ヶ岳西南稜ルートの標高600mを過ぎた辺りで現れた雪
急登を冬山装備の重荷で進む。このルートや今日の条件ではもっと減らしてよいのであるが、難易度の高い奥山等へ行く鍛錬として辛坊。それでも、途中、何組も抜き、先へ進ませてもらう。そして、標高600mを超えた辺りから、この様に薄っすら雪が現れた


武奈ヶ岳西南稜ルートの標高700m手前辺りの雪原
更に進むと、道を含む全てが雪で覆われ始めたため、アイゼン(靴底氷雪爪)を装着。標高は700m手前


武奈ヶ岳西南稜ルートの標高840mを過ぎた尾根筋で更に増えた雪
標高840mを超えた尾根筋に出れば、更に積雪が増えた。急な変化に少々驚く。登山者の多くがアイゼンではなく簡易なチェーンスパイクを装備していたので、制動が効きにくいのではなかろうか、と案じる


武奈ヶ岳西南稜ルートの尾根筋の樹間から見えた周辺の山々の雪景
樹間からは周囲の山々が見え始めたが、見通しは今一つ。ただ、周辺にも意外と雪があることが確認できた


雪に埋もれる比良山脈・西南稜ルート上の御殿山
そして、途中の経由山頂・御殿山着(標高1097m)。好眺望地として知られるが、生憎見えず。しかし、雪量はもはや確かなものとなった。ただ、多くの登山者の踏み跡があり、雪質も固めだったので、ワカン(輪かんじき)を履く必要は無し(つまり背中で重荷と化したままに。笑)


雲や霧のため、武奈ヶ岳山頂の眺望が得られない雪上の西南稜ルート
御殿山から一旦急な下りを経てまた稜線上をゆくが、本来はここで武奈ヶ岳山頂の雄姿が見られる筈。しかし、残念ながら今回は無し。やはり今日は午後から荒天予報なので、望めないのか。まあ、予想外に雪が多く、気分的収穫は多大だったので、それで良しとした


雲や霧が晴れ、武奈ヶ岳山頂の雪景が得られた西南稜ルート
と、思いきや、突然雲や霧が晴れて山頂が姿を現した。うむ、やはり予想外の素晴らしい雪山景である


氷点下の気温に標識も凍る、雪上の武奈ヶ岳山頂
そして、山頂着。丁度正午頃だったが、標識が凍っている。今日は昼から気温が上がる筈だが、実感はなし。簡易計は氷点下2、3度を指していた。まあ、これも冬らしさを味わえたので一切文句は無し


武奈ヶ岳山頂から見た、コヤマノ岳や蓬莱山等々の素晴らしい比良山脈雪景
武奈ヶ岳山頂から見たコヤマノ岳(中央やや左。標高1181m)や蓬莱山(右奥。標高1173m)等々の山脈雪景。これも、予想外の素晴らしさ。山頂にいた多くの登山者も、口々にこの好眺望・好条件を褒める。なお、表題写真はコヤマノ岳を望遠撮影したものであった


武奈ヶ岳山頂から見た、蓬莱山と山上のびわ湖バレイスキー場の雪景
蓬莱山を望遠撮影。その山上はスキー場となっているが、積雪50cm以上あるこの条件では、スキー客も問題なく滑りを楽しめそうで何よりである

奥深い逆転体験

山頂で今日初めての休息と軽食をとったあと、13時半過ぎに麓へ帰着。

先週に続き、今日もまた4時間に満たない短い山行であったが、予想外の雪景や雪歩きを楽しめて良かった。

正に逆転的体験か。また、怪しい天候だったが、結局雨にも雪にも遭わなかった。やはり、近場とはいえ山や自然は奥深い。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会