2017年12月16日

師走再観

顔見世

3年ぶりの顔見世参観

今日は早めに仕事を切り上げ、京都市街東部の岡崎に出かける。

同じ市街東郊にある拙宅からも近い場所であるが、今日は以前同様、岡崎で改修・改築された京都会館を初めて訪れることとなった。その理由は歌舞伎参観である。

歌舞伎と言えば、年末のこの時期に四条南座で行われる「顔見世」興行が有名だが、今年は南座が耐震工事中のため、京都会館での特設開催が行われていた。

そう、3年前に南座でそれを観劇して以来の参観である。今回も、前回同様、参観券をもらったことが機会となった。


前回初めて直に歌舞伎を観て感銘を受けていたので、色々と忙しい時期ではあったが、今回も期待して出向いた。


上掲写真: 日本のモダニズム建築の傑作ともされる前川國男氏設計の旧京都会館の意匠を継承したロームシアター京都正面に特設された顔見世興行の看板等々。


顔見世
ロームシアター京都のメインホールに設けられた特設観覧席と舞台。祝幕は中村芝翫氏らの襲名記念用

抜かりなき演技・演出と贅沢な時間に感銘受く

16時から開幕した夜の部は、再会を果たした生き別れ親子の情愛を描く「良弁杉由来 二月堂(ろうべんすぎのゆらい にがつどう)」を第一として、第二が華やかかつ軽快な舞踊物の「俄獅子(にわかじし)」、第三に江戸人情を喜劇的・情緒的にみせる「人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)」が演じられ、第三の劇中には襲名口上が入った。

そして、最後は軽重織り交ぜた演出による平安武者の鬼退治劇「大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)」が演じられた。

何れの演目も、歌舞伎ならではの抜かりなさやサービス精神にあふれる素晴らしいものであった。また、以前拝見した重鎮の健在ぶりや若手の進歩がみられたのも良かった。

個人的には、特に第三の「人情噺文七元結」と、その一枚目である中村橋之助改め、中村芝翫の好演と成長ぶりに感銘を受けた。

そして、途中の幕間(まくあい)での食事休憩などを含め、実に贅沢な時間を過ごせたのである。強いていえば、音響が南座に比して散漫に感じられたが、専用の場所ではないので致し方あるまいか……。


顔見世
ロームシアター京都正面を飾る、師走・年の瀬の風物詩「招き看板」

顔見世に気づかされる、あと半月足らずの今年

終演は20時半。夜の部全ての堪能が叶い、ホールを後にした。折しも雨が降り始めたので、慌てて帰宅準備となる。

そういえば、顔見世最終日である千穐楽(せんしゅうらく)は明後日の12月18日。今年も残すところ半年を切った。

色々と上手く進まないこともあり大変ではあるが、何とか遣り過すほかあるまい。今日は良き時間をもらったので、これを糧として。

この年末の大詰め期、読者皆さんも健勝であられますよう……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)